滋賀県 大津市 坂本  Sakamoto

                                   28.7ha 1997.10.31 選定 里坊群・門前町

              選定基準:伝統的建造物群及びその周囲の環境が地域的特色を顕著に示している

 

坂本は門前町・上坂本と荷揚げ港・下坂本から成り,平安期から中世にかけて近江最大の都市として栄えた.

里坊ならびに門前町は,延暦寺との密接な関係を保ちながら近世以降に形成された.

その特色ある建築ならびに庭園および門に加えて,この地方独特の穴太衆積みの石垣等が,

緑深い樹木や清冽な水路等と共に,すぐれた歴史的風致を維持している.

滋賀県 彦根市 河原町芹町  Kawaramachi-Serimachi 

                                                5.0ha 2016.7.25 選定 商家町

                 選定基準:伝統的建造物群及び地割がよく旧態を保持しているもの

 

滋賀県北東部に位置する彦根市には,井伊家彦根藩の城下町としての貴重な歴史遺産が、

歴史的・文化的な風情と共に数多く残されている.
保存地区は城下町の南東隅部に位置し,街路沿いに建てられた江戸時代前期の町家が,

城下町の特徴ある町割りと共に良好な歴史的風致を形成している.

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滋賀県 近江八幡市 八幡  Hachiman  

                                         13.1ha 1991.4.30 選定 商家町

             選定基準:伝統的建造物群が全体として意匠的に優秀である

 

湖東地方の中央にある近江八幡は,天正13(1585)年 豊臣芳次によって碁盤目状の城下町として建設され,

後に近江商人の商業活動の中心をなす在郷町として発展した.

江戸時代に活躍した八幡商人の居宅や旧宅など,洗練された意匠からなる質の高い町家が,

その町割りと共によく保存され,八幡堀周辺の石垣や土蔵群が織りなす景観も特徴的である.

滋賀県 東近江市 五個荘金堂  Gokasyokond

                                                          32.2ha 1998.12.25 選定 農村集落

                     選定基準:伝統的建造物群及びその周囲の環境が地域的特色を顕著に示している

 

湖東平野のほぼ中央部にある五個荘町金堂は,近世には陣屋を中心としてその三方に寺院が配置され,

そのまわりに民家と田畑が広がる農村集落が形成された.

保存地区には,江戸時代後期から昭和前期にかけての近江商人の本宅群と伝統的な農家住宅が並んでいる.

これらと寺社や周辺の水田が一体となり、優れた歴史的景観を形成している.

京都府 京都市 上賀茂  Kamigamo  

                                       2.7ha 1988.12.16 選定 社家町

             選定基準:伝統的建造物群及びその周囲の環境が地域的特色を顕著に示している

 

京都市北部の上賀茂神社の東にあり室町時代より発展Lた門前集落である

神官の屋敷である社家が,上賀茂神社から流れ出る明神川沿いに連続し,社家町を形成している.

主屋は敷地に奥まって建ち,切妻造・平家建・妻入の特色ある形態を備える.

主屋とこれを囲む土塀・庭園・門・明神川にかかる土橋等が,独特の歴史的風致を構成している

京都府 京都市 産寧坂  Sanneizaka

                                         8.2ha 1976.9.4 選定 門前町

             選定基準:伝統的建造物群及びその周囲の環境が地域的特色を顕著に示している

 

清水寺から八坂神社に至る散策路沿いの保存地区には,土産物屋・茶店などが建ち並んでいるが,

1996年の地区拡大により,近代の良好な住宅地も加えられた.

高低差のある地区では石段や緩い坂や石垣などが連続し,直線や曲線の街路が複合している.

その変化に富んだ街路最観は,京都らしい繊細さを感じさせる.

京都府 京都市 祇園新橋  Gion-shinbasi  

                                            1.4ha 1976.9.4 選定 茶屋町

             選定基準:伝統的建造物群が全体として意匠的に優秀である

祇園六町のうち新橋通りを中心として東西約160m 南北約100mの保存地区は,茶屋町として形成された.

建物は切妻造・桟瓦葺・平入 二階建で,元治2(1865)年 の大火直後に建てられたものである.

ー階に格子をつけ,二階は座敷となって正面に縁を張り出して「すだれ」を掛けているが,

今なお茶屋町として洗練された景観をみせている.

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 京都府 京都市 嵯峨鳥居本  Saga-toriimoto

                                                 2.6ha 1979.5.21 選定 門前町

                  選定基準:伝統的建造物群及びその周囲の環境が地域的特色を顕著に示している

 

京都市街の西北に位置する保存地区は,清滝を経て愛宕神社へ通じる霊山街道に沿った約600mの範囲で,

化野念仏寺の参道があり,最も奥に愛宕神社のーの鳥居が建つ鳥居本がある.

茅葺きで農家風の建物と,つし二階瓦葺きで町家風の建物が混在し,

洛外の鄙びた歴史的景観を構成する嵯峨野の風致がよく保存されている.

京都府 南丹市 美山町北  Mitamachou-Kita

                                            127.5ha 1993.12.4 選定 山村集落

             選定基準:伝統的建造物群及びその周囲の環境が地域的特色を顕著に示している

 

京都府中央部で由良川の上流部に位置する美山町の保存地区は,

茅葺き民家の集中する部分を中心に,由良川北岸の集落及び水田を範囲としている.

北側に山並みを背負い,南側に連らなる階段状の屋敷地の石垣や主屋等の茅葺き屋根が,

特徴ある村落景観を織りなし,周辺の緑豊かな山林や社寺などと共に歴史的風致を形成している

京都府 伊根町 伊根浦  Ine-ura  

                                       310.2ha 2005.12.27 選定 漁村

             選定基準:伝統的建造物群及びその周囲の環境が地域的特色を顕著に示している

 

丹後半島北東部・伊根町の保存地区は三方を山に囲まれ,干満差が少ない穏やかな伊根湾に位置している.

江戸時代末期から昭和初期に連続して建てられた舟屋および主屋・蔵など伝統的建造物を残す漁村である.

南に開く伊根湾と青島およびこれらを囲む魚付き林等の周辺環境が一体となり歴史的風致を形成している.

京都府 与謝野町 加悦  Kaya

                                      12.0ha 2005.12.27 選定 製織町

               選定基準:伝統的建造物群及び地割がよく旧態を保持しているもの

 

与謝野町は京都市北部で日本海に突出した丹後半島の基部にある.
1580(天正8)年 から城下町として形成された与謝野町は,江戸期以降,丹後縮緬の産地として発展した.
保存地区は,近世から昭和初期の主屋や土蔵,縮緬工場や織工達の宿舎など縮緬関連施設が一体となり,

製織町としての歴史的風致をよく伝え,今なお機音を響かせている.

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大阪府 富田林市 富田林   Tondabayashi  

                                                 12.9ha 1997.10.31 選定 寺内町・在郷町

             選定基準:伝統的建造物群が全体として意匠的に優秀である

大阪府南東部・南河内地方に位置する富田林は,中世には寺内町と呼ばれる宗教都市として,

また江戸時代以降は物資集散の商業活動よる在郷町として発展した.
保存地区には,成立期以来の南北六筋・東西七町の碁盤目状の町割りが良く残されている.
街路沿いには入母屋造又は切妻造・平入・本瓦葺きの大規模町家が軒を連ね,往時の繁栄を偲ばせている.

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兵庫県 神戸市北野町 山本通   Yamamoto-douri  

                                                        9.3ha 1980.4.10 選定 港町

                   選定基準:伝統的建造物群が全体として意匠的に優秀である

六甲山南麓に拡がる北野町山本通は,外国人居留地を補完するため明治時代に開発された住宅地の一つで,保存地区はかつての山手雑居地の一部にあたる.

重要文化財の旧卜ーマス住宅や小林家住宅をはじめ,異人館と岬ばれる洋風建築が約30棟近く点在し,

さらに明治末期から昭和初期までに建てられた良質な和風建築も共存している

兵庫県 豊岡市 出石  Izushi

                                   23.1ha 2007.12.4 選定 城下町

           選定基準:伝統的建造物群及び地割がよく旧態を保持しているもの

 

兵庫県北部に位置する出石城下町は,江戸初期の出石築城を契機に整備され,

以後,但馬地方における政治・経済の中心地として栄えた.

出石城跡や城下町の街路,町人地における敷地間口などは,文化期の出石城下町絵図の状況をよく維持し,但馬地方における城下町の歴史的風致をよく伝えている.

兵庫県 篠山市 篠山  Sasayama

                                   40.2ha 2004.12.10 選定 城下町

            選定基準:伝統的建造物群及び地割がよく旧態を保持しているもの

 

篠山城下町は、1609(慶長)年に天下普請によって築城された篠山城跡を核とし,

武家地や町人地の町割りなど、近世城下町の基本的構造をよく残している.
さらに近世から近代にかけて建てられた武家屋敷・商家および寺院などの城下町の要素を
よく残し,

その歴史的風致を伝えている.

兵庫県 篠山市 福住  Fukuzumi

                                  25.2ha 2012.12.28 選定 宿場町・農村集落

          選定基準:伝統的建造物群及びその周囲の環境が地域的特色を顕著に示している

 

福住は,兵庫県東部に位置する篠山から京都に向かう西京街道沿いに位置する.
保存地区は,宿場町として発展した街並みと、街道沿いに形成された農村集落から成る.

妻入を主体とする ‘ つし二階 ’ 建ての伝統的建造物は,周囲の田園および灌漑施設等の環境とー体となって,

宿場町とそれに隣接する農村集落の歴史的風致を伝えている.

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兵庫県 養父市 大屋町大杉  Ooyamachi-oosugi

                                                     5.8ha 2017.7.31 選定 養蚕集落

                選定基準:伝統的建造物群及びその周囲の環境が地域的特色を顕著に示している

 

兵庫県北・大屋川沿いの保存地区は,江戸後期~昭和30年代の養蚕住宅の主屋や土蔵・納屋等から成る.
主屋は二階および三階建で,切妻の瓦葺屋根・大壁造・掃き出し窓と‘抜気’とよぶ換気装置等が特徴である.
谷川沿いの山村集落での伝統的な養蚕住宅群の景観が,養蚕業を中心とする地域的特色を伝えている.

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兵庫県 たつの市 龍野  Tatuno

                                                     15.9ha 2019.12.23 選定 醸造町・商家町

                選定基準:伝統的建造物群が全体として意匠的に優秀である

 

龍野藩五万三千石の城下に位置する保存地区は,16世紀末までに形成された.

以来,醤油醸造の一大産地に発展し「播磨の小京都」とも呼ばれる町である.

江戸時代の町割りを残すと共に,大壁造の低い軒の町家や,醸造に関わる重厚な土蔵等がよく残る.

中世を起源とする西播磨の城下町としての歴史的風致が高く評価されている.

奈良県 橿原市 今井町   Imai-chou

                                            17.4ha 1993.12.8 選定 寺内町・在郷町

              選定基準:伝統的建造物群が全体として意匠的に優秀である

中世末期に奈良盆地南部で寺内町として成立した今井町は,

江戸中期までに南大和地方における在郷町として発展し,商業の中心地となった.

旧環濠で囲まれた保存地区には,近世から近代に建てられた優れた意匠の町家が高密度に分布し,

中世末期から近世にかけて発展した重厚な市街地形態が艮く残されている.

奈良県 五條市 五條新町   Gojo-shinmachi

                                                7.0ha 2010.12.24 選定 商家町

             選定基準:伝統的建造物群が全体として意匠的に優秀である

五條新町は,慶長13(608)年に二見城主松倉重政が二見村の振興策として建設した城下町の新町と,

中世に起源を持つ五條村からなり,古くから交通の要衝として栄えた.

現在でも国の重要文化財で慶長12(607)年の棟札を確認できる日本最古の町家栗山家住宅をはじめ,

江戸時代から昭和戦前と約4世紀にわたる民家が残り,その移り変わりの様子を見ることができる.

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奈良県 宇陀市 松山   Matsuyama

                                       17.0ha 2006.7.5 選定 商家町

            選定基準:伝統的建造物群が全体として意匠的に優秀である

県東部に位置する宇陀松山は,近世初期の城下町建設以降,宇陀地方の政治経済の中心地として発展した.

城山と宇陀川の間に南北に長く展開する平入の町家群は江戸後期から昭和初期にかけて建てられたもので,地区内に流れるせせらぎや,遠近に見える山々と調和して独特な景観を形成している.

和歌山県 湯浅町 湯浅   Yuasa  

                                           6.3ha 2006.12.19 選定 醸造町

             選定基準:伝統的建造物群及び地割がよく旧態を保持しているもの

紀伊水道に臨む湯浅町は,古代より港町ゃ熊野参詣の宿所として栄えた.

中世に伝来した金山寺味噌に由来の醤油醸造は,近世に入って紀州藩の保護を受け,代表的産業となった.

保存地区は,熊野街道の西方に開かれた16世紀末頃の通りと小路の,特徴的な地割りで構成されている.

切妻・平入・本瓦葺きを伝統とする町並みには,醸造文化の歴史が色濃く残っている

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