千葉工業大学 山本 明 研究室 1985-2015

富山県 高岡市 吉久 Yoshihisa 在郷町 4.1ha
選定基準:伝統的建造物群及び地割がよく旧態を保持しているもの
高岡市吉久は,小矢部川と荘川の間に位置し,江戸時代に加賀藩の年貢米を収納する町として発展した.
放生津往来沿いには,狭い間口の町家と米穀商が残した広い間口の町家が混在して建ち並ぶ.
主屋は通り土間のない平面を基本とし,2階表側は「アマ」と呼ばれ,稲藁や農具等の収納空間である.
創建当初の姿を維持する町家の表側壁面には窓がなく,吉久特有の表構えを今日まで伝えている.
2020.12.23 選定
石川県 金沢市 卯辰山麓 Utatsu-sanrolu 寺町 22.1ha
選定基準:伝統的建造物群及び地割がよく旧態を保持している
保存地区は金沢城の北東に位置し,卯辰山麓の傾斜地に広がる.
元和・寛永期 (1615 -44)に城下町の要所に形成された三寺院群のひとつで,
旧北国街道から卯辰山の中腹に向かって伸びる藩政期からの細街路や町割が今も色濃く残る.
街路沿いや突き当たりに配された寺社と伝統的な町家が渾然一体となり,特徴的な景観を形成している.